『弱虫ペダル』を記号論の観点から見ると、
ちょっと面白いという記事です。





作中作『ラブヒメ』 オープニング主題歌


小野田坂道

『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道くんが、
全力で坂を登る時に自然と口ずさむ、
作中作『ラブヒメ』のオープニング主題歌。


今泉俊輔

今泉くんが言っていた「登りはリズム」、
すなわち、心拍数と回転数(ケイデンス)を一定に保ち、
最小限の力で最大限の力を発揮する走法が、
好きなアニソンのリズムとして自然と身に付いたものです。


小野田くんの走りが具体的に解説されるのが、
1年生ウェルカムレースの時の、

ケイデンス

最初の90回転+追加の30回転+もう30回転

150rpm(ケイデンス)


ですが、

この時はまだ、ゴール直前の一瞬に「ヒメッ!!」と叫んだだけ。


鼻歌として初めて出てくるのはもう少し後、
インターハイ初日の山岳区間ですね。

ケイデンス

御堂筋くんの説明にあった110回転に、

「回せ… もう30回転、まだ上がる!!」

さらに回転数を上げ、
140rpm以上になった事が示唆されています。


原作漫画で確認できるのはここまで。

ラブヒメソングを歌いながら登坂するシーンは
小野田くんが高ケイデンスのリズムを一定に保つ走法として、
これ以降も何度も確認できるものの、
テンポ数=bpmが具体的にいくつなのか、
音の表現であるがゆえに、漫画では確認のしようがないんです。



ラブヒメソングのbpm(テンポ数)は?


ラブヒメソングの謎は連載開始から5年、
弱ペダがアニメ化され、ようやく解決するに至りました。


それでは聞いて下さい。

ラブヒメヒロイン・姫野湖鳥が歌う、
『恋のヒメヒメぺったんこ』です。




※ 音量注意



うん。

素人にはいくつかわからん。




メトロノーム

メトロノームソフトを使って確認してみましょう。








メトロノーム

180…!?


だいたい180bpmくらいで音と釣り合いました。

bpm(テンポ数)をそのままrpm(回転数)に直すと、
小野田くんの全力の登坂は
およそ180ケイデンスという事になりますが…。


え?マジで?


念のため譜面でも確認します。






恋のヒメヒメぺったんこ - ChordWiki : コード譜共有サイト

恋のヒメヒメぺったんこ

恋のヒメヒメぺったんこ
178bpm 4分の4拍子




178!?



にわかには信じがたい数字ですが…。

公式設定はどうなっているのでしょうか?
アニメ公式サイトに答えが書いてあります。




TVアニメ『弱虫ペダル NEW GENERATION』 公式サイト

弱虫ペダル

小野田坂道は180以上の超高ケイデンスで走る


マジか。

180ケイデンスて。



つまり、作中で流れるラブヒメソングは、
テンポ数が小野田くんのペダリング数と一致している事を、
音だけで説明するとても重要な意味があり、
アニメ化されて実際に曲が付く事で、
その凄さが原作より伝わるようになっているのです。



メトロノームダンシングと比較


では、山王・小野田坂道のハイケイデンスクライムは、
いったいどれぐらい凄いのでしょうか。


葦木場拓斗

小野田くんと直接比較できる人物が、
メトロノームダンシングでお馴染み、
箱根学園の次世代エース・葦木場拓斗です。

小野田くんと葦木場くんは、頭の中で鳴っている音楽が
アニソンかクラシックかの違いしかなく、
リズムを取りながら走るスタイルは変わりません。

従って、両者のリズムを比較すれば、
どちらが優越しているか一目瞭然という訳です。




葦木場くんが平坦な道で全力で踏んだ時に
彼の頭の中で毎回鳴っているのが、

歓喜の歌
交響曲第9番 第4楽章・歓喜の歌
120bpm 8分の6拍子


時報のリズムとも重なる、120ケイデンスです。

高総体などで適用されるギア比の上限から、
ペダル1回転で進む距離=7.93mを120回転に掛け算すると、
葦木場くんの全開ペダルは時速57.1kmだと分かります。

これは箱学スプリンター泉田くんの2年時より速い。
車並みの速さという事ですね。


しかし一方で、登りの速さはというと、

峰ヶ山ヒルクライムレースで、
名物・傾斜18度の壁坂で鳴っていたのが、

運命
交響曲第5番 第1楽章・運命
132bpm 4分の2拍子


アニメの方でこのシーンの音を確認しましたが、
鳴っていたのは有名な出だしの「ジャジャジャジャーン」だったので、
Allegro(軽快に)=132ケイデンスで間違いありません。
最初の1音が裏拍なのによくリズム取れるな。

この時に使っていたギアが分からないので
実際の速度は分かりませんが、

うーん…。

流石に小野田くんより重いギアで回しているんでしょうけど、
なんかこう、格下感が否めないですね。
クライマーの適性では勝負にならなさそうです。



小野田くんの凄さがお分かり頂けたでしょうか。

ちなみに、アニメ3期で流れるであろう、
ラブヒメ新オープニング主題歌『ヒメのくるくる片思い』も、
舞台版の方で先行公開されており、
180bpm付近のテンポ数である事を確認しています。




※ 1分5秒から開始されます

曲が流れるのは、2年生になったインターハイ初日の山岳区間、
日光いろは坂に差し掛かるシーンです。

小野田くんの脅威の180ケイデンスクライムを、
ラブヒメソングのテンポと一緒に感じれば、
アニメ視聴の楽しみも増す事でしょう。

今から楽しみです。




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